[著者:香月美夜/イラスト:椎名優/TOブックス]
第三部完結編。物語の節目に大体良くも悪くも大きな出来事が待ち構えていて、今回もまた想像を超える事態がローゼマインの身に降りかかる事に。ヴィルフリードの愚かな行為や、ローゼマインとシャルロットの誘拐や、そこに繋がる黒幕らしきゲオルギーネの存在など、幾つも不穏な気配はありました。
が、ローゼマインの身に起こった事は、それよりももっとずっと予想外で「えええーーっ!?」みたいな驚きの声が上がるような展開で。確かに事前にフェルディナンドから『身体根治の薬を飲むと一定の休眠期間が発生する』とは言われていたけれど、まさかここまで……だったとはねえ。
その『休眠期間』が明けた直後で第三部終了となったので、その後の様子など詳細はまだよく分からない。ただ、『貴族院入学に間に合った』とフェルディナンドが言っているので、次は貴族院生活がメインになるんでしょうかね。まあその前にローゼンマインは色々と“おいて行かれている状態”なので、現状把握と遅れを取り戻す事が先決なのかも。