SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 13.バトル・オブ・ヴォーパルバニー

[著者:海道左近/イラスト:タイキ/HJ文庫]★★★

『講和会議』開幕
 なんか久々に現在進行のメインストーリーがガッツリ進行した、と言う手応えな内容でした。過去編や余談的準備段階的なエピソードが続いてたからかな? 少し前から開催が噂されていた、アルター王国とドライフ皇国との『講和会議』、いよいよその本番。分かり易い展開、奥深く充実した内容で、まだ中途の段階ですがとてもに面白かったです。

本国の戦力不足が一番の不安材料だが……
 冒頭の回想の雰囲気からして、合意に至るイメージは全く抱けませんでしたが、なかなかにえげつない謀略を仕込んで来ますね。ここまで用意周到だと、看破されるのも想定内だったと言う事でしょう。今の所は一方が絶対的優位な状況ですが、本当の戦いはこれから。決して容易くは飲み込まれない筈。

既刊感想:『<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム-』感想一覧

夢見る男子は現実主義者1

[著者:おけまる/イラスト:さばみぞれ/HJ文庫]★★

もっと『やきもき』が見たかった
 ヒロイン愛華の『やきもき』を求めていたのに、思ってたより全然見られなかった無念さ。まず渉が初っ端から突然『醒めた』せいで、愛華との距離が遠くなる。その上、愛華がメインのシーンが随分控え目で渉との絡みも弱かったから、余計に物足りなさを感じてしまったと。

むしろ正ヒロインは実姉か?
 そう思わされる程の急激な姉押し。それはそれでいいんですけど、やっぱり愛華が放っておかれている感が随所に見られたかなあ。「他の女子に気を取られてないで愛華の方も向いてくれ」と、渉に何度懇願したか。あと「席が離れちゃ余計疎遠になるだろ!」とか。もっと愛華のやきもきが見てえ~物足りねえ~、な気持ちなので続きに期待してます。

不殺の不死王の済世記

[著者:笹木さくま/イラスト:葉山えいし/ファミ通文庫]★★

誰がそう呼んでいるのか『不死王』
 骸骨姿の『生きる屍』テリオス。感染病に罹り命の危機に瀕していたミラを救った事で、その不審極まりない存在を受け入れられた感じ。でも、実はテリオスの素性に関しては、何も分かっていないと言っていい程何も明かされていないんですよね(王国騎士のディーネは何か知っている風でしたが)。テリオスが掲げる揺るぎない『信念』と、僅かに垣間見れた生前の出来事が深く関わっていそうですね。

絶対不殺
 テリオスの信念とは、『決して誰一人殺さずに世界平和を成し遂げる』事。不死者なので、どれだけの年月をかけてでも成し遂げる覚悟で臨んでいる。傍から見て『無理だ』『不可能だ』としか言えない批判を、果たしてどう覆してみせてくれるのか。

聖剣学院の魔剣使い4

[著者:志瑞祐/イラスト:遠坂あさぎ/MF文庫J]★★

状況整理が追い付かない
 まだ『溜め』の段階。前巻から似たような状況が続いている。『今何が起こっていて』『これから誰に何が起こるか』、整理し切れいていないと言うか、掴めない部分が膨れ上がり気味でもどかしさが募る。暗躍する存在の正体もイマイチ分からなくて、一体レオがどんな意図を持つ相手と戦わされているのか、ちょっと見え難いんですよね。

そろそろ大きな進展が見たい
 そんな具合だったもんで、今回の騒動で脇に追いやられてしまった、学園祭メインでわいわい賑わってるのが良かったかなあ、なんて思ったりもしましたが。いずれ話が進めば、『溜め』が一気に『放出』される時も訪れると思うので、伏線過多であまり複雑に絡み合わない内に色々知りたい所ですね。

既刊感想:

隣のキミであたまがいっぱい。2

[著者:城崎/イラスト:みわべさくら/MF文庫J]★★

至近距離な二人は存分に堪能出来たけれども

 那緒の『他人の心の声が聞こえる』『北斗の傍に居る時だけ遮断される』、この特異体質をもっと前面に押し出してくれていいのになあ、って気持ちでした。今回、最初の内はあまりその辺りの描写が無かったんで、「何でこの二人って一緒に居るんだっけ?」とか考えてしまいました(時間空けて続きを読むと忘れてしまうあるある?)。 

那緒の能力の行方
 まあ那緒の能力を消滅させる為に、北斗と二人で試行錯誤しながら向き合う様子も見たかったかなと。それでも、二人の距離の縮め具合には転げ回る程にニヤニヤさせて貰えました。そう言えば、キスしたら云々……って所は結局どうなったでしょうね。そこはまだハッキリしてないので続きあるかな?

既刊感想: