2020-06-29

クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です２

［著者：七星蛍／イラスト：万冬しま／角川スニーカー文庫］★★

バレ難い理由はあった

　前に「よくバレないなあ」と思ってた事ですが、どうも誠司が周囲の目を逸らす為の『噂』の火付け役になっていたらしく。その事情をハッキリ知ったのは今回のラスト付近でしたが、それなら確かにかなりバレ難くなる。更に他生徒からは琴音と誠司の関係が全く結び付けられないので、付き合っている事自体に辿り着けない、と言うわけですね。

誠司なりのかぐやへの返答

　今回は姫島かぐやメインのエピソード。誠司が手を差し伸べ『解放』へ導いて行く流れ。かぐやに関しては結構重苦しく悩んでましたね。結構息が詰まり気味で、途中辛い場面もありました。想いが報われたかと言えば……ですが、それでも誠司が向き合って本心をを告げてくれたので良かったのかな。

既刊感想：１

クラスで一番の彼女、実はボッチの俺の彼女です2

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七星　蛍/万冬　しま KADOKAWA 2020年05月29日

2020-06-29

陰に隠れてた俺が魔王軍に入って本当の幸せを掴むまで２

角川スニーカー文庫ラノベ感想

［著者：松尾からすけ／イラスト：riritto／角川スニーカー文庫］★★

セリスの可愛さ全開

　ただただセリスが可愛い。お前らは思春期のぎこちなさ全開のカップルかよ！　と、誰もがツッコミを入れたくなるクロとセリスの素直になれない初々しさ。実に良いですね。クロはぶっきらぼうな態度を取っているように見えるけれど、見せたくない見られたくないんだろうなあ、ってのは分かり易く伝わって来る。セリスを物凄く大事に思っている所、さりげなく出している辺りがまた良いんですよね。

領主様、生産業を極める

　今回は人材発掘を目的としながら、クロが畑作、畜産、漁業をこなしているのがメインだったような感じ。トロール領主のギーにうまく扱われていた様子ではあったけれど、クロ自身が面倒くせえと愚痴りながらも、案外充実して楽しめていましたよね。

既刊感想：１

陰に隠れてた俺が魔王軍に入って本当の幸せを掴むまで2

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松尾　からすけ/riritto KADOKAWA 2020年05月29日

2020-06-28

山育ちのドラスレさん　～異世界でドラゴンスレイヤーとして生きていく～

［著者：茂野らいと／イラスト：柴乃櫂人／角川スニーカー文庫］★★

第4回カクヨムＷＥＢ小説コンテスト『特別賞』受賞

　主人公ムサシ、年齢２９歳。ドラゴン相手に生き延びる為、何年もかけて強さを磨いて来たので、熟練の雰囲気と年相応の落ち着きを兼ね備えている。一般世間から長年離れていたせいか、規格外な強さも含めて常識外れな所もあるけれど、それも彼の魅力の一つ。常に余裕を持ち、ドラゴンスレイヤーに導いたリーリエを気遣ってくれる。ムサシによる無双の爽快感を得ながら、安心して見ていられます。

ドラゴン種が希少ではない世界

　敵は主にドラゴン。種類もかなり豊富らしい。繁殖が盛んな世界なのかどうか。突然の襲撃に関しては、何となく裏がありそうな感じもしますが……単純に特異種の暴走、だったのかも？　説明付かない出現が相次いだので、ちょっと気になる所ですね。

山育ちのドラスレさん～異世界でドラゴンスレイヤーとして生きていく～（1）

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茂野らいと/柴乃　櫂人 KADOKAWA 2020年05月29日

2020-06-27

オトギロワイヤル　長靴を履いた猫ＶＳ桃太郎

講談社ラノベ文庫ラノベ感想

［著者：幹／イラスト：hncl／講談社ラノベ文庫］★★

童話好き主人公、童話キャラ召喚士になる

　童話の中のキャラクター達を召喚して、コミュニケーションを取ってみたり。あとは、召喚された童話のキャラクターの反乱＝物語に対する不満からの暴走、そこから発生する現実世界に悪影響を及ぼす浸食、これらを防ぐ為に立ち回ってみたりとか。

童話キャラクター達の『役割』

　童話のキャラ達の行動には制約があって、それは物語で描かれている『役割』を忠実に守らなければならない、と言う事。この要素が幸也と童話キャラ達との掛け合いを、一層面白いものにしてくれている。例えば召喚したネコとの日々の付き合い方や、反乱を起こした童話キャラ達との接し方など。幾つもの場面で、『役割』が大きな意味を持ちつつ関わっている。その辺りの描写が特に印象的でしたね。

オトギロワイヤル　長靴を履いた猫vs．桃太郎

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幹/hncl 講談社 2020年06月02日

2020-06-26

『ラブコメ文芸部』と美少女問題児たちとボッチな俺

［著者：秋月一歩／イラスト：佑りん／講談社ラノベ文庫］★★

紛れもなくリア充爆発しろ系主人公

　主人公とヒロイン達による『ラブコメ』ジャンルのＷｅｂ小説投稿から始まり、知名度が一挙に上がって書籍化デビューにまで至れるかどうか、の地点に行き着くまでのお話。途中で挫折があっても難なく乗り越えてしまう為、「そんな簡単には行かないでしょ」な気持ちにはなる。ただ、非常にテンポ良く進む為、気軽に楽しく『ラブコメ小説から始まるラブコメ』を堪能出来る仕上がりになっています。