[著者:霧山よん/イラスト:ヨシモト/富士見ファンタジア文庫]★★
エロコメっぽさを匂わせながら実はラブコメ重視
未来からの刺客に、主人公の尋が物理的にタマを狙われるお話。その為には、強引かつ手段を選ばない輩で、局所的に縮み上がってしまう様子。恐い。ただ、中盤以降、あんまりその辺りの要素が絡まなくなって来るんですよね。未来の事情や、尋のタマをイヴが死守する目的の事とか。それよりも、徐々に美沙姫とのラブコメ展開に移行するような感じで、盛り上がりもそこが中心になっていたかな。
今の尋が変われば命の危機は去る。でも、そうなると天才技術者としては覚醒しない。尋にとってどちらの選択が最適解なのか、いずれ見極めなければならない局面に立たされるのかも知れませんね。