[著者:ハマカズシ/イラスト:あやみ/ガガガ文庫]
非常に見え難い真意が裏に潜んでいる……かも?
相変わらず、真琴の無茶苦茶な『勉強法』に振り回されている、コロちゃんこと小路石隼人少年。傍から見ている分には、思わず「ぷっ」と吹き出してしまう程に面白くて、ずっと見ていても飽きない程でした(翻弄されっ放しの隼人は気の毒だけど)。しかし、真琴の考えは最後まで読み切れなかったですね。意図的に生徒の自主性を引き出そうとする振る舞いなのか、それとも単なるダメ人間なのか。
正直、全く勉強を教えず常にだらけている時点で、家庭教師失格としか思えないんですけど。でも、教育実習生の美咲に自分の『教育の在り方』を語って見せた時、ちょっと真琴に対する見方が変わりましたね。ちゃんと真剣に考えているんだなと。
既刊感想:1