[著者:白鳥士郎/イラスト:しらび/GA文庫]★
最終章
銀子が到達した『初の女性プロ棋士誕生』の熱意が冷めやらぬまま、気持ちが定まらないまま、あまり居心地の良くない余韻を引き摺ったまま、の状況から。今回対局シーンそのものは、かなり控え目だった印象。コンピューターの利用や、人間とAIの頭脳比較の部分、八一と於鬼頭さんの対局などは、もうちょっとじっくり見たかった気もしましたけど。
もっとも、八一や銀子の関係を始め、将棋との向き合い方や様々な人間関係を描く部分は、非常に見応えがありました。特に銀子とあいですね。終局に向かいつつある雰囲気は、確かに伝わって来ました。
既刊感想:1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13