SIDE ONE ~ラノベの感想を日々書き連ねる~

ラノベの感想を日々書き連ねるブログ

豚のレバーは加熱しろ(5回目)

[著者:逆井卓馬/イラスト:遠坂あさぎ/電撃文庫]

 メステリア王国滅亡の危機を救う為の戦い、その結末に至るまで。豚に関する衝撃の事実! と前巻で驚いてたもんですが、実際の危機的状況は、衝撃を受けてる間もない程に相当切羽詰まってました。

 王国の危機を回避する方向で動けば、結果的に異常を抱えた豚の体質も正常化する。という希望があって、その方向に一斉に動いているような状況。

 あとはメステリア王族関係や『暗躍の術師』の過去などが、豚とジェスの行動の中で明らかになって行くような展開。結構思わせぶりな見せ方してて、時折首捻って「どういう事?」と考え込む事もあったかも知れず。解決に至るまでの謎解き、みたいな要素なのは分かってはいたんですけど。

 今回までのメステリア危機の件、一応は回避出来たのかな? でも全ては解決してないよね? みたいな状況。元の現実世界との繋がりも、何となく謎な部分が多めで、まだ頭の中で整理が付かない感じです。

既刊感想:

隣のクーデレラを甘やかしたら、ウチの合鍵を渡すことになった3

[著者:雪仁/イラスト:かがちさく/電撃文庫]

 『恋心』を自覚してからの夏臣とユイの付き合い。これまで二人ともその感情を理解いていなかった分、ハッキリ知った後の進展ぶりも加速して行きました。とは言え、気持ちが深まる中でも、互いに相手の気持ちを思いやるような、“ゆっくりじっくりと”な速度での歩み方は変わっていなかったです。

 見守っているこちらからすれば、「もっと積極的になってもいいのよ?」なんて、煽りたくなる場面ありましたけど。でも、このゆっくりと距離を縮めたいと思う『二人のペース』も、充分理解しているつもりなので。やっぱりこのくらいの進み方が二人には合っているし、好きだなあと思いましたね。

 今回ラストで一応一区切りらしいですが、続く見込みも充分ありそう? な感じでしょうか。夏臣とユイにとって、ひとつの“大きな山場”は超えたので、果たしてその先の付き合いをどう描いてみせてくれるか。期待して続きを待ってみたいです。

既刊感想:

シャインポスト ねえ知ってた? 私を絶対アイドルにするための、ごく普通で当たり前な、とびっきりの魔法

[著者:駱駝/イラスト:ブリキ/電撃文庫]

 他人の嘘を見抜く能力を持つ敏腕芸能マネージャーが、伸び悩んでいるアイドルグループの育成に関わって行くお話。3人のアイドル、それぞれの個性の描き方も、抱える悩みの問題と克服して成長を遂げる展開も、手応えはなかなか上々でした。

 容易く行き過ぎても、逆に挫折が過ぎても、ちょっと入り込み難さを感じてしまいそうな所を、絶妙なバランス配分で仕上げくれていたなあって印象でした。春、杏夏、理王のそれぞれの長所や短所の違いを見せつつ、個々の存在感を存分に発揮して見せる。懸命な姿を見て、応援したくなりますよね。

 ラストで明かされた『TiNgS』の意味、そしてこれからの新たな交わりを予感させる幕引き。あとは、直輝の特殊能力や、訳ありの過去について。気になる所は色々で、続きも楽しみですね。

夢見る男子は現実主義者5

[著者:おけまる/イラスト:さばみぞれ/HJ文庫]

 渉と愛華の関係が、どんどん不確かなものになって行ってしまっている。本当は好き合っているはずなのに、歯車がかみ合わなくてがたがた言っている。なんかこう、気まずいと言うか、説明の付けられない“居心地の悪さ”みたいなものを感じていました。

 そんな良くない雰囲気が全く解消されないまま、何故か二人の話とは関連が薄そうな文化祭準備の問題へと話が進んで行く展開でした。この辺りは、渉が姉の楓が仕切る生徒会に、ただただ理不尽にこき使われているだけで、正直「一体どこに話が向かっているんだろう?」って気持ちもありました。

 ただ、終盤でようやく愛華との接点が出てきたかな、と言う手応えも。彼女の為に渉が“動かざるを得ない”状況作りみないなものだったのかも。ともあれ、次回の渉の奮起で、愛華との関係が明確に好転してくれる事を願いたいですね。

既刊感想:

女子高生の放課後アングラ―ライフ

[著者:井上かえる/イラスト:白身魚/角川スニーカー文庫]

 初っ端から主人公の少女が陰湿ないじめを受けているのを見て、「やべぇ話に足を踏み入れちまったかな」とか、ビクビクしながら読み進めてました。

 でも、偶然の流れであっても、地獄の苦しみを早い段階で断ち切れたのでホッとしました。読む前に感じていた雰囲気的に、そんな鬱展開にはならなさそうだと思ってたのに、いきなりこの冒頭でしたから。まさか東京から大阪の距離で加害者どもに遭遇する事はないだろうから、その辺は安心ですね。

 主人公・めざしの踏み込めなさにもどかしさを感じつつ、気にせずグイグイ来る椎羅に戸惑ったり。そして、椎羅の友達の凪や明里を加えて、『釣り』を通じて新たな関係性を見守って行く展開でした。

 なんか、過去のめざしの事を思うと、「良かった」って気持ちしか浮かんで来ませんでした。本当に「良かった、良かったなあ」を繰り返してばかりで。

 まだ若干のぎこちなさはあるけど、それは過去の心の傷やめざしの性格的なものが影響しているだけであって。椎羅達ともっと交流が深まれば、自然な友達付き合いが見られるようになる、と思いたいですね。