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[著者:岬鷺宮/イラスト:堀泉インコ/電撃文庫]★ まるで、世界規模の『自然災害』と『感染型ウイルス』が同時に発生したかのような……それが、物凄く“現実味溢れる”感じで、鳥肌の立つ恐怖を覚えてしまいました。フィクションとは分かっていても、どうし…
[著者:三田麻央/イラスト:あおのなち/ガガガ文庫]★ 人型AIロボットのナオの事を、最初の頃から「もしかして人間なんじゃね?」とか疑ったりしてました。物語の雰囲気的に人工知能の研究が発展している様子が感じられなかったとか、逃亡した割に追っ…
[著者:菊石まれほ/イラスト:野崎つばた/電撃文庫]★ アミクス(人型人造ロボット)の『心』って、一体何だろう? この疑問に対し、今回の事件を経てエチカが深く関わって行く。彼女の補助官であり、『電索官』としてのパートナーであるハロルドとの関係…
[著者:平坂読/イラスト:カントク/ガガガ文庫]★ しばらく読むタイミング逃して積んでいた最終巻。確か前巻ラストで触れられていた通り、あれから3年後のそれぞれの状況が語られていました。当たり前だけど、3年前とは様々な状況が異なっていて、時の…
[著者:安里アサト/イラスト:しらび/電撃文庫]★ シンの『今』を形成した、起源からの『過去』を辿って行く短編集。共和国のエイティシックス時代を振り返ると言う事は……と、まあ大体の雰囲気は予想出来てたので覚悟もキマってたわけですが。 予想通りに…
[著者:木緒なち/イラスト:えれっと/MF文庫J]★ 恭也と貫之、シノアキ、奈々子が、本編とは違う形の『仕事上』で近しい関係になるに連れて、本編との『繋がり』を強く感じられるような展開でした。 恭也が「もしもプラチナ世代の3人と芸大で創作活動…
[著者:しめさば/イラスト:ぶーた/角川スニーカー文庫]★ とにかく、「吉田と沙優が納得の行く形で、望んだ通りの結末に至って欲しい」と願うばかりでした。たとえ二人が(特に沙優にとって)どんな過酷な経緯を辿ったとしても、受け入れる覚悟で読み進…
[著者:しめさば/イラスト:足立いまる/角川スニーカー文庫]★ 前巻読んでから2年以上間が空きました。「どひゃー」って心の声を発しつつ。吉田と沙優以外の登場人物の記憶は少々曖昧でも、割と分かり易くて記憶にも残り易いお話なので、久々に読みふけ…
[著者:御宮ゆう/イラスト:えーる/角川スニーカー文庫]★ 真由がメインの回。これまでより、更に彼女の内面の深い部分まで描かれています。家庭環境から過去の回想を経て、彼女の『恋愛観』が形成された現在に至るまで。普段悠太にウザ絡みしている様子…
[著者:森日向/イラスト:にもし/電撃文庫]★ 短編エピソードの繋がりを経て、ひとつの結末=アリアの記憶と両親を探す旅の終着点までが描かれている。個々に独立したエピソードとして見ても、それぞれが見応えありで面白く、目的に向かって収束させて行…
[著者:有象利路/イラスト:叶世べんち/電撃文庫]★ 前回は、どんな犠牲も受け入れる覚悟で前だけを見てひたすらに進む者=スカイツのエピソード。今回は、置いて行かれた者=シアが主役のエピソード。 何を犠牲にしても塔の最上階へ辿りつこうとする覚悟…
[著者:急川回レ/イラスト:magako/角川スニーカー文庫]★ 『名案』だと思っているのは本人だけ 口絵の複雑極まりない相関図を、関係者各位にもれなく突き付けてやりたくなったわ。と、衝動に駆られるほどの混沌ぶり。相変わらず誤解とすれ違いとタイミン…
[著者:向原三吉/イラスト:いちかわはる/角川スニーカー文庫]★ タイトルが話の大筋を説明してるんで、大体その通りな内容。で、何で懐かれてんの? って主人公の直哉がその疑問に対して恐る恐る向き合って行くような、それで無愛想ヒロインな梨沙の内面…
[著者:雲雀湯/イラスト:jimmy/ダッシュエックス文庫]★ 元々が義妹との交流でギクシャクしていて、彼女がネトゲ仲間だと昴が知ってから、更に付き合う距離感に戸惑いを覚えてしまう。昴が平折との関係を「こうしたい」みたいな思いは抱いていても、どう…
[著者:佐伯さん/イラスト:はねこと/GA文庫]★ 決定的に変化しそうな予感 これまでと、何となく物語のまとう雰囲気が違っているかも……と感じたのは、主に周の意識変化を見たから。真昼を思いながら、「自分を変えたい」って気持ちや意気込みが伝わって…
[著者:アマサカナタ/イラスト:KeG/GA文庫]★ 二組の人間と竜、過去から現在へ抱え続けた想い ギルバートもルゼも、お互いに相手の事を大切に想い過ぎるが故に、『自己犠牲』な行動を起こしてしまいがち。それは、大切な人が12年前に負った心の傷…
[著者:衣笠彰梧/イラスト:トモセシュンサク/MF文庫J]★ 全学年大規模試験の決着 ホワイトルーム関係者、異常者が多過ぎ。当然清隆も含めて。学園の実力者生徒達が、ことごとく小物扱いされてるのヤバい。何処まで行っても、ホワイトルーム側の掌の上…
[著者:じゃき/イラスト:fame/オーバーラップ文庫]★ 『七星』昇格への道 ノエルは前衛に立つ役割でも立てる器でもなく、本来ならば後方支援の『司令塔』である。……と言う当たり前の事を、つい見失ってしまうような。今回は、文字通り『命を削って』の行…
[著者:春日みかげ/イラスト:猫月ユキ/ダッシュエックス文庫]★ 史実の悲劇を『もしも』のやり直しで塗り替える 鎌倉時代の源氏嫡流と、源氏と平家の戦いを題材とした、源頼朝が主人公の物語。史実には疎くて済みませんって感じなんですが、その程度の知…
[著者:オキシタケヒコ/イラスト:toi8/ガガガ文庫]★ 無知なまま渦中に放り込まれたら誰だって朋之浦夫婦みたいになる 反撃の回。主人公回。百刈圭の独壇場。『どんな手段を用いても、誰を利用する事になっても、必ず目的を成し遂げる』。絶望の淵に立た…
[著者:白鳥士郎/イラスト:しらび/GA文庫]★ 最終章 銀子が到達した『初の女性プロ棋士誕生』の熱意が冷めやらぬまま、気持ちが定まらないまま、あまり居心地の良くない余韻を引き摺ったまま、の状況から。 今回対局シーンそのものは、かなり控え目だ…
[著者:安里アサト/イラスト:しらび/電撃文庫]★ 戦いを終わらせる為の戦いへ まるで、鏡の中に映し出された『過去の自分達の姿』を見せられていたかのよう。聖教国との共闘戦線……かと思いきや、えげつないのもを突き付けられましたね。最初から何か裏が…
[著者:海道左近/イラスト:タイキ/HJ文庫]★ 持て余す程の新事実 皇国対王国。完結編にして、王国側での『皇国の刺客強襲に対しての王国防衛』のエピソード。攻め手側は、強襲者達よりも、彼等を改造した裏で糸引く監獄の囚人どもの異質さを見せ付けら…
[著者:六升六郎太/イラスト:bun150/HJ文庫]★ 本音を隠し通すのが上手過ぎてカワイイ 攻略難度が理不尽に高過ぎるクソゲー的な展開。まず『告白されたら即死』ってのがヤバ過ぎる。加えて、好きな相手が自分の事を好きなのに、その事が物凄く分かりま…
[著者:満屋ランド/イラスト:塩かずのこ/オーバーラップ文庫]★ 第7回オーバーラップ文庫大賞『銀賞』受賞作 最初の方から、春太の事を「なかなかにぶっ飛んだ奴だなあ」とか眺めていましたが、段々他の連中も負けず劣らず『ヤバい』と気付き出しました…
[著者:鴉ぴえろ/イラスト:きさらぎゆり/富士見ファンタジア文庫]★ 大切な人を想うが故の選択 王国の未来の為に望まぬ王位に就こうとしているアニスと、彼女の本心が分かり過ぎる故に王位継承を止めようとするユフィ。相容れないのを理解しながらも、互…
[著者:くろい/イラスト:にゅむ/富士見ファンタジア文庫]★ 相思相愛だけど付き合えない距離感 別れた元カノへの未練を断ち切る為、シェアハウスで心機一転を図ろうとしたら、そこで元カノと再会してしまう、ある意味奇跡の展開。 実は結構早い段階で、…
[著者:SOW/イラスト:三弥カズトモ/ガガガ文庫]★ 税金の基本を学ぶ 魔王の提案に乗って、世界の半分を頂戴したら、多額の課税を要求されちゃいました。から始まった、魔王と勇者と凄腕税理士による、税金対策物語。 これは、『現実で通用する基礎的…
[著者:宇佐楢春/イラスト:かも仮面/GA文庫]★ 第12回GA文庫大賞『金賞』受賞作 『壮絶』の一言。特に後半のとある場面。どんな言葉で述べても、到底綾香の状況を言い表せない。抱えている想いを感想で伝え切れない。何を言っても充分には届けられな…
[著者:榊一郎/イラスト:潮一葉/講談社ラノベ文庫]★ 拓哉を無事プロデビューさせてあげて下さい、と切実に願う こう露骨にフィクションフィクション連呼されると、逆に「一体どれが事実なんだ?」と勘繰りたくなるようなムズムズ感。勘繰らせるように意…