[著者:厚木隼/イラスト:QP:flapper/富士見ミステリー文庫]★
キャラクターは一巻からの引き継ぎ。でもこれって、青葉とハルナが出逢った事とか、消失した未来の謎を追うべく起した行動とか、前巻描かれたものに一旦リセットが掛けられてるのかな?
今回のハルナは敵対者として登場しているし、逆に前巻敵だった(ような気がするんだけどうろ覚え……)榛名は青葉を護る味方として登場しているし、両者ともに今回初対面のような感じで、前巻で青葉と出逢ったような形跡はない。続編としての繋がりを考えてみた時、この辺でちと頭が混乱してしまったんだけど、とりあえず仕切り直しと解釈してみる。
希望のない『地獄の未来』を改変する為に、過去の歴史を強制改変させようとする側。そんな行為は重罪だと強制排除する為に『明るい未来』から追う側。正反対の二つの未来、二つの相容れない主張のせめぎ合い。
しかし、事はそれ程単純明快ではなくて……いや〜終盤一気に目まぐるしく話が動いたねぇ。ただ、その実核心に触れる部分が殆ど伏せられていて、その点が不満だったかも。「お答え出来ません」ばっかりじゃ納得出来ねぇ。ってな訳で続きを切望。出ますように……。
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