SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

ぜふぁがるど

[著者:柴村仁/イラスト:ふゆの春秋/電撃文庫]★★

 とりあえず……メイが宙の事を「ちゅう」と呼ぶ度にキスをねだってる様に見えて仕方がない自分の頭をどうにかすべきだと思った。いやぁ、元々眼鏡っ娘には興味薄なんで「そんなに惹かれないかなー」って油断してたら、何と才色兼備な“守ってあげたい”オーラを放つ幼馴染みさんだったよ! もう幼馴染みと知って一瞬で惹かれてしまった。「ちゅう」と聞く度にバカな妄想が頭を過ぎるのは多分そのせい(って事にしておく)。

 変身ヒーローアクションもの。最初イロモノかと思ってて、まあ実際そんな感じの内容だったんだけど、“正体を隠した主人公が陰ながらヒロインを守る為に戦う”って部分に関しては凄く王道を貫いて走ってるなぁという印象だった。普段やる気なしで投げ槍気味な宙も、メイが害さそうな時だけは本気出して見せてくれてるし。

 今回は丸々プロローグ。シリーズの導入部分にこれだけの分量を用いているから、世界観、キャラクター、各種設定の把握はバッチリ。ただ、物語は全然始まってないので盛り上がって来るのは次巻以降か。宙とネプとの漫才染みた対話が主で、メイとの絡みがちと物足りなかったから、その辺次で増量してくれたら嬉しい。