七人の武器屋　ラストスパート・ビギナーズ！ - ＳＩＤＥＯＮＥ　～小説の感想を日々書き連ねる～

[著者：大楽絢太／イラスト：今野隼史／富士見ファンタジア文庫］★★

大楽絢太富士見書房 2007年09月

　シリーズ第６巻。祝・第二部開幕！（つっても既に刊行されてから半年経っちゃってるけど）。あの続きを切望していたいちエクスファンとしては嬉しい限りだ。

　んで、再スタート地点からいきなり主人公マーガス不在で、今回はケンジが主役。物語も彼の一人称視点。普段無愛想だけど、内面ではむしろ他のメンバーよりも色々悩んだり考えたりしてて、そういうレアな“素顔”が存分に拝めて新鮮気分でニヤリとさせられたり。

　内容は第一部から引き継いで、『エクス・ガリバー』再建をどうするか？　という問題について。再開出来ない理由に「そりゃねぇよ！」っていうしょーもない事も紛れてたけど（文字通り店を“開けない”ってやつ）、大きな部分ではメンバーの半数以上に“エクス再建以外にも進むべき道がある”って事なんだろうなぁ。

　結局マーガスが遠方から投げ渡してくれた事件のせいで、それを考えるどころじゃなくなってしまったけど、前巻で中途半端なままになっていたその件、今回の大事件を経て今度こそ皆で納得のゆく答えを出して欲しい。