[著者:夏海公司/イラスト:森井しづき/電撃文庫]★
夏海公司 アスキー・メディアワークス 2008年04月
第14回電撃小説大賞『選考委員奨励賞』受賞作。
ボーイミーツガールと異文化コミュニケーション。ツンデレ……とは若干違うような気もしたけど、どっちもツンツンだと衝突具合が基本的にスッキリサッパリで見ていて気持ちいいね! どっちかって言うと、気は強くても規則正しく優等生な葉桜よりも、誤った考えだと理解していながら過去を引き摺ってばかりの不貞腐れで捻くれ者な学萌え。悪ぶっていても根は純粋でくそ真面目っぽい感じなので「弄り甲斐のある奴かも?」とか。
物語の方は、一部の結末が凄く残念に思った。と言うのも、多分私がとあるキャラクター(一応伏せとく)を非常に気に入ってしまっていたから。過去に学に対してした事を考えれば、仕方ない処置なのだろうけど、最後に学は赦すという選択を示してくれたから、何かね、どうにかして“救い”を与えてくれてたらなぁと……。
続くかどうかは分からないけど続編希望。だって、肝心のアポストリについてはあまり詳細まで触れてくれなかったからね。もっと深入りして色々見せて欲しい。