SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

緋色のルシフェラーゼI

[著者:伊藤イツキ/イラスト:KeG/富士見ファンタジア文庫]★

 ショタコン少女の妄想癖は、大好きな男の子を護る為に剣を振るう力となる。しかし、歯止めの利かない少女の妄想力の前に、男の子の感情表現存在感その他諸々が介入する余地は無かった……ってな印象。

 いずもはまだ小学校上がりな幼馴染み美少年・紺太が好きなだけであって、ショタ癖があるかどうかは分からない(これで他の男の子に目移りするようだったらそのケありだろうけど)。“ショタ入り”ってよりはむしろ、“ツンデレ少女視点で一人称描写してみたらこうなっちゃいました”って感じでないかい? そこにプラス乙女の妄想大量混入みたいな具合で。

 大体の所で想像と覚悟は出来てたけど、想像以上にいずもの紺太きゅん好き好き妄想大暴走な感情描写が物凄かった。色々あったのに、もうそれしか印象に残ってねぇ。戦いで雰囲気引き締まってなければ、終始“もきもききゅー”な妄想一色に染まっていたに違いない(まあ割と好きなんだけどね、こういうのも)。