[著者:鏡貴也/イラスト:とよた瑣織/富士見ファンタジア文庫]★
大伝説の勇者の伝説(2)
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鏡貴也 富士見書房 2007年11月
話が全然進んでねぇ! と、言うわけで、颯爽とローランドから逃亡出立の筈がいきなり停滞。久々にキファが恋する乙女心全開でライナと再会を果たしてみれば、次はフェリスがフロワードに急襲を受けて昏睡状態。まあこれじゃ動けないのも仕方なしか〜。
今回一番の注目点は、キファがもたらした物凄く含みのある『物語』らしきものの要約。狂った黒き勇者をシオン、寂しがりやのお人よし悪魔をライナに当てはめた所で、今後何がどうなる? 今は想像の域を出なくて、多分もっと話が進まないと見えては来ない。
とは言え、歩みは割と緩やかながら、確実に重要なポイントを開示してみせてくれる所は好印象。フロワードの思惑。ルシルの秘密の一端、隠れ潜むシオンの中の闇など。じわじわと滲み出て来るような感じ。
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