SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

リバース・ブラッド2

[著者:一柳凪/イラスト:ヤス/ガガガ文庫]★

 巽の能力で拾って“視た”葛城悠久の発言はあまりに抽象的で、一体何が目的で何を為そうとしているのかハッキリ掴めない現状。最も近い所で彼の本質を理解しているであろう呉羽にも、その動向意図までは辿り着けないでいる模様。まあ今回は、そういう悠久の思惑の一端を明確にさせる為の繋ぎのようなエピソードだったかなぁと。まだ巽達が得ている手掛かり少ないんで、遅れを取ってしまうのは仕方ない。

 しかし、こんな殺伐とした雰囲気な幕切れで、次ほのぼのする予定とか……だ、大丈夫なのか〜? 少なくともコメディ寄りな物語じゃないから、『萌え』前面押し(今回の場合はウェイトレスのコスプレとか)はイマイチ合ってない気が……。三角関係展開は大歓迎だけど、折角異能力持ってんだから、もっと動きの激しい異能力バトルやってくれた方が嬉しいかも。

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