[著者:三浦勇雄/イラスト:屡那/MF文庫J]★★
メイド服姿のセシリーが拝める! これは期待せずにはいられねぇぜ! と表紙見て胸膨らませてたら、なんとそればかりじゃなくレアな私服姿のセシリー、更にはルークと二人きりなデートシチュエーションで恋に目覚めた少女姿なセシリーまで拝めるとは! 想像以上の眼福で暫しニヤニヤが収まらなかった(まあ途中に幾つか挟まれていた軽いノリも、後から流れてきた不穏な空気に掻き消されてしまったけれど)。
本題はその不穏な空気の方。前巻で全くと言っていいくらい語られなかったルークの事情、リサの事情、アリアの事情がようやく掴め始めた所で、ストーリーの規模が一気に拡大した! という確かな手応え。
ヴァルヴァニル、足並み揃わぬ列強各国、諸悪の根元っぽいシーグフリード、そして聖剣の打ち手『刀鍛冶』のルークと振い手(予定)のセシリーと魔剣アリアとリサとの絆と。物語はまだ動き出したばかり。これからどう交わりを見せてゆくのか。続きが楽しみ。
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