SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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おあいにくさま二ノ宮くん5

[著者:鈴木大輔/イラスト:高苗京鈴/富士見ファンタジア文庫]★

 逆立ちしたって何したって、そりゃ即席演技で作った『偽ドジっ娘』が天然素材な『真ドジっ娘』に敵うわけもなく。普段の冷静沈着な麗華だったら、そんなもん保坂に言われるまでもなく即座に把握出来ているだろうに……。峻護が絡むと変になる姿ってのは今更だけど面白可愛い。繰り返し見ても飽きない日常。

 要は「ツンデレはツンデレらしくツンデレに誇りを持ってツンデレで勝負しろっ!」って事を強調したかったに違いない。まあツンデレ押しが鈍感+朴念仁な峻護にどれだけ効果があるかは甚だ疑問だけど。

 今回の見所。意外にも短編集で麗華が初っ端から目立ってた。酒乱もどきな真由。珍しく欲に溺れて沈む峻護。猫の名前探し大冒険……など。欲を制御し切れない峻護の姿は割と貴重だったかも。あと自室でのカラオケ練習に吹いた。麗華のぬいぐるみ溺愛も凄かったな。他人には見られたくない秘密というやつか。

既刊感想:
ご愁傷さま
おあいにくさま