SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

カクレヒメ

[著者:佐竹彬/イラスト:草野ほうき/電撃文庫]★

 梓はツンデレとクーデレの中間くらい。割とあっさり本質を明珠に見抜かれている姿は、実に可愛らしく微笑ましい。しかしこの仕草や態度を眺めてみても、やっぱり梓の方が年上には見えんよなぁ。この辺は8年間隔離されていた弊害なのか、それとも元々童顔&幼児体型なのか……ってな事を考えて心を読まれた日には、一体どんな仕打ちを受けるやら(無視か拒絶か二度と面会不可か。これが心を開いた明珠に対してなら“ツンデレ対度”として可愛く済みそうだけど)。

 『感覚拡大症』という設定は、梓の強制読心は「どこぞで見た事あったかな?」で、対して明珠の触覚透過は「あまり触れた事のないもので新鮮」という手応え。今回は梓と心を通わせた所まで。面白さが増すかどうかは特殊症状の活かし方次第、かな? 他の特殊症状を持った入院患者も登場して来るだろうか。