[著者:須賀しのぶ/イラスト:駒田絹/コバルト文庫]★★
シリーズ第3巻。もーちゃん頑張った。わりあいどころか凄く頑張った。敷島の巧妙な策略によって、切羽詰らされ逃げ場を失う状況に追い込まれ、ようやく陽菜に溜め込んだ想いを吐露しても、浮んだ気持ちは「やっぱり素直じゃねぇなぁ」と。ただ、そんな私の顔はめちゃくちゃにやけてたと思うよ。ニヤニヤ。
覚野が“陽菜の為に”(←ここ重要ポイント)本気でアンゲルゼについて調べようと決起した所から始まり、まるでそれに反応したかのように陽菜の側からも次々明るみに出て来るアンゲルゼの実態。覚野の気持ちの吐露も、敷島が隠し続けている彼自身の話も、陽菜にとっては嬉しく思う反面どんどん重みになるばかりで辛い……。おまけにラストシーンで爆弾発言かましやがって敷島め! 続きがすげー気になるじゃないか。でも、次で終わりなんだよなぁ。残念無念……。
アンゲルゼ(ひびわれた世界と少年の恋)
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須賀しのぶ 集英社 2008年09月