SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

マギ・ストラット・エンゲージ

[著者:松山シュウ/イラスト:かわぎしけいたろう/電撃文庫]★

 生まれ持った天然魔術能力VS後付で植え込まれた人工魔術能力。物語的には前者=『大同盟』が善であり、後者=『王者の法』が悪のような位置付けで描かれているけれど、どちらの組織も単純に善悪で割り切れるような一枚岩ではない、という感触だったかな。

 まず何はともあれ魔術師同士の戦争がメインイベント。1に魔術、2に魔術バトル、3、4が組織間抗争で、5くらいにようやくキャラクター同士の交流などが当て嵌まるような順位付け。そんな印象だったからか、セロとルルーラ&ヴィオレータの触れ合いに関しては、ちと描写が物足らんなーと感じたりも。

 でもまあ、最初から暫くは読み手側も主人公のセロも、放り込まれた状況が理解不能で置いてけぼり喰いまくりだったからなぁ。交流深めるどころじゃなかったかもね。魔術バトルの方は充分な読み応えだったので、今度はキャラ同士の交流メインな展開を希望。