SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンI<上>

[著者:川上稔/イラスト:さとやす(TENKY)/電撃文庫]★★

 最低限押さえておくべき基本設定披露とキャラクター紹介のみで500頁超えとか。初っ端から思いっきり世界を広げて見せているような感覚なんだけど、実はまだ本格始動すらしていなかった……という解釈で上巻は乗り切っておいていいんだろうか? ホライゾン・アリアダストの事が公になり、元信と忠勝の思惑通りに事が運んで三河がああなった時点で、「やっと本格始動が来た!」な手応え(もう上巻終わりそうな頃だよ?)。以降更に極厚な下巻に期待が高まる。

 忘れないでおきたい事――歴史の教科書(攻略本って表現もあったか)通りに沿って、一度壊れた世界を“やりなおす”。でも、教科書が途切れてしまって行き止まり。今年が壁際まで追い詰められた、所謂世界崩壊の『末世』ではないか? その『末世』を回避する方策。確証は無いが派手に曝け出された所で、それぞれがどう動く? ……ってな所で。何はともあれトーリ頑張れ。オパーイ談義してる場合じゃないぞ!