SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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聖剣の刀鍛冶3

[著者:三浦勇雄/イラスト:屡那/MF文庫J]★★

 て、てめぇシーグフリード! セシリーに何しやがるコノヤロウ! ……とか、そのあまりの手付きの嫌らしさに思わず激昂しちゃったぜ。とは言え、陰湿で忌々しい性格にムカツキはするものの、一方でシーグフリードという人物に俄然興味が湧いて来たぞ。

 平然と振りかざす悪意の裏側に、誰も想像の及ばない意図が隠れているような、そんな気もする。何故セシリーのような存在を嫌悪するのか? って事も結構気になる。心の奥底に何が潜んでいるのやら……。

 今回はリサの事で衝撃が走り、封印されてる『ヴァルヴァニル』の存在がより影響力を増して来たか、という手応え。そしてセシリーは相変わらず無謀な行動の数々が男前過ぎる。“魔剣(アリア)が無ければ何も出来ない”ではなく、“魔剣(アリア)が共にあるからこそ自分だけの何かが為せる筈”と、度重なる挫折を越えて気付けた事が大きな成長の証なのかなと。

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