[著者:清野静/イラスト:古夏からす/角川スニーカー文庫]★★
リンネの『時砕き』としての活動はとりあえず一休み。リンネや久高にとっては何気なくも貴重でかけがえのない、大切な日常風景を描いた珠玉の短編集。
元々長編展開も好きなんだけど、こっちはこっちでまた違った魅力満載で好きだな〜。こっちの短編集エピソードの方がより好みだったかも。長編との違いってなんだろなー? 性格やキャラクター同士の掛け合いみたいなもんは似たような感じなんだけど、はしゃいでる姿が凄く歳相応に活き活きしてる所だろか?
特にリンネなんかは、『時砕き』の称号や『時載り』の性質があまり圧し掛かってない分だけ、開放的な躍動感が一層印象深く映るというのか、気力全開で元気一杯な姿が良いよな。そんな魅力が存分に溢れ出ている、という意味で『フィーバー・ピッチ』がお気に入り。他も甲乙付け難く良かったんだけど、凪メインのエピソードは珍しくて新鮮で特に印象深かったなぁ。
時載りリンネ!(4)
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清野静 角川書店 2008年10月