[著者:御影瑛路/イラスト:415/電撃文庫]★★★
最初の方で物語の設定というのか性質というのか、そういうのをしっかり掴むまで少々梃子摺ってしまったのだけど、把握してから――大体彩矢が一輝への認識の過ちに気付かされた辺りから、もう最後の最後までずーっと引き込まれっ放しだった。
で、最後まで辿ったら、とにかく見落としていた仕掛けを拾いたくて直ぐに再読したくなって、結局一気に再読してしまったわ〜。とにかく幾重にも貼られた伏線の仕掛け方と明かし方が絶妙な間で描かれていて面白かったなぁ(とりわけ“1回目”の挿入の仕方が凄く良くてねぇ。ちゃんと彩矢の言葉の真意を理解出来ていたから、感極まって思わず泣きそうになってしまったよ……)。最後はループの果てのめぐり逢い。この続きも是非覗いてみたい。
空ろの箱と零のマリア
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御影瑛路 アスキー・メディアワークス 2009年01月