[著者:神坂一/イラスト:あらいずみるい/富士見ファンタジア文庫]★★
実はリナやガウリイにとって、セイルーンのお家騒動自体はあまり重要事項じゃなかったりする。それに乗じて、アメリアやフェリオネル王子と関わって人脈を繋ぐ事こそが重要だったのかも。そうやって助力を得て行かないと、そろそろリナとガウリイだけで襲撃の激しさが増し続ける魔族と互角にやり合うには、ちょっと厳しくなりつつあるかなと。
これまでリナの気分任せな感じだった旅に、指標や方向性が含まれ始めたのがこの辺りから。まだ何となくだけど、1巻目でいきなりやっちまった大事がこういう形で再浮上して来るとはなぁ。アトラスシティでもサイラーグでも、リナが行く先にやたらと魔族が絡んでたのはそれが原因だったのか?
神坂 一/あらいずみ るい KADOKAWA 2008年06月20日