[著者:鏡貴也/イラスト:とよた瑣織/富士見ファンタジア文庫]★
これまであまり描かれてなかった、レファルと彼を取り巻く周辺事情とガスターク帝国の現在情勢寄りの内容。これで表面上は、ライナ・シオン・レファルの三つ巴っぽい主戦力で形成されつつあるような展開になって来たけれど、実際は「そんな見た目通りな単純構造じゃないんだよ」という闇に覆われた裏事情の複雑怪奇さをより見せ付けられた感じ。
ってか“女神”だとか“司祭”だとか、これらの存在自体が全然理解出来ねえ……って状況か。ライナやシオンの中で顕現して濃密に絡む度に、どんどん謎が深まる一方だよなぁ。上記の主要三人も何かに踊らされてる印象が強まる一方だけど、その“糸”を断ち切った時、何かが変わるんだろうか……?
既刊感想:『伝説の勇者の伝説シリーズ』感想一覧
大伝説の勇者の伝説(4)
posted with ヨメレバ
鏡貴也 富士見書房 2008年09月