[著者:師走トオル/イラスト:光崎瑠衣/富士見ファンタジア文庫]★★
アレスの絶対的な“死”からの回避は確かにパンドラの助言に拠る所が大きいのだけど、他者の追随を許さない圧倒的な戦闘能力の高さは紛れもなくアレス自身のモノだから、こんな戦力差で難なく勝ててしまう所も受け入れないわけにはいかんよなぁ。
結局どれだけ策を講じても、内側からも外側からもアレス暗殺は叶わず。分かった事は、最早アレスを殺すには自滅=パンドラとの乖離を待つしかない、って事だろうか? 実際の所パンドラの助言が無ければ、アレスは何度自分を殺し近しい人を喪っていた事か(幾らかは何とか自力で回避出来ただろうけど……)。そう考えると、今後何よりもパンドラとの繋がりや接し方が重要になって来るのかも。
火の国、風の国物語(4)
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師走トオル 富士見書房 2008年09月