[著者:神坂一/イラスト:あらいずみるい/富士見ファンタジア文庫]★★
長編シリーズ最終巻。ちょっと手前で早々に引っ込まされた覇王グラウシェラーが残して行った降魔戦争を再現するっぽい策謀も、何処へぶつければいいのか分からない憎悪を抱いたままのルークとのやり取りも、その他諸々の面倒事もどーにかこーにかリナとガウリイの踏ん張りでケリをつける事が出来てとりあえずホッと一息。まあ「万事めでたし」という訳に行かなかったのは、ラスト前でのリナが滅多に浮かべない表情を見れば明らかなんだけど、それでも何事も無かったかのように普段通りな軽いノリで締めてくれた辺りは凄く良かったなぁと。
流れで言えば、リナとガウリイにとってひとつの旅が終わっただけに過ぎないので、描かれない先の分はあれこれ想像巡らせて楽しんでみようと思う。
既刊感想:『スレイヤーズ』感想一覧
スレイヤーズ(15)
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神坂 一/あらいずみ るい KADOKAWA 2008年11月20日