[著者:犬村小六/イラスト:森沢晴行/ガガガ文庫]★★
前作の『追憶』と世界設定は一緒だけどストーリーは独立した新しいモノへ。前巻と比較してどれくらい時代が前後した世界なのかは、ちょっと把握出来なかったけど(国家間の関係や大瀑布の件で何らかの手掛かり的な描写があったかも知れない)。
今回は丸々プロローグ。色々触れたくともあんまり触れ所が無いってのが現状か。先の事よりも『風の革命』当時バレステロス皇国の内政事情がどんなだったか? って事がちょっと気になってたな。あとは革命の象徴たるニナ・ヴィエントが、何故カルエルを絶望の底に叩き落したその場所に在ったのか……カルエルが抱く憎悪と直結する事なので、ニナ自身の存在がどう語られてゆくのか楽しみな所。
とある飛空士への恋歌
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犬村 小六/森沢 晴行 小学館 2009年02月18日