SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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幻想譚グリモアリスIII 誓えその名が朽ちるまで

[著者:海冬レイジ/イラスト:松竜/富士見ファンタジア文庫]★★

 いやー、誓護が何か凄くカッコイイじゃないか。祈祝が行方不明になったのを知った時、動揺しまくりでみっともなく取り乱していた姿こそが“誓護らしい”とか思ってたんだけど、それはちょっと誓護に失礼過ぎたなーと考えを改めさせられたよ。

 魔力を無力化するアイギスを所有し、少しずつ使いこなせるようになって来た事が誓護の“強さ”の一因ではあるけれど、それが全てではなくて。そこにはアコニットを護りたい、という気持ちが大きな力として作用しているんだと思う。今回の救出劇は特にその辺が深く描かれていたんじゃないかな。

既刊感想:II
夜想譚グリモアリスIIIII