[著者:いわなぎ一葉/イラスト:ひだかなみ/一迅社文庫アイリス]★
タイトルが『パティシエ』な割に、肝心な所で主人公・紗耶のパティシエ能力があまり活かされてなかったような……。これだと菓子作りの技能が重要なんじゃなくて、王との契約が“パティシエとしか交わせない”ってとこだけあればそれで事足りるんじゃないかなぁと。つまり、そこを他の職業に置き換えることも容易く可能な訳で、「別にパティシエでなくてもいいような……」なんて思ったりとか。
紗耶の菓子作りが他国の侵攻を阻止してカミュと彼の国を護る! みたいな想像し難い面白展開を期待してたので、その辺はちと当てが外れた気分。