[著者:杉井光/イラスト:植田亮/電撃文庫]★★
シリーズ最終巻。長編完結後のナオと真冬、千晶、ユーリ、響子、哲朗のエピソードを繋げた後日談的短編集(ユーリと響子のは厳密には“その後”じゃない部分も含まれてたけど)。ナオに関しては「相変わらずもたもたしてんなー」って具合で、余計なお世話だろうけど真冬との未来がちょっと心配になっちまったぞ。でもまあ、大切な言葉をこんな風に伝える事が出来たなら、心配は無用なのかもね。
最後に一番印象に残ったのは、四人がフェケテリコとして揃って再会しなかった事、かな? ここでは果たされなかった事が、何時、どんな形で果たされるのだろうか……あとは想像するしかないんだけど、色んな可能性に想いを馳せてみたいと思う。
さよならピアノソナタ(Encore pieces)
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杉井光 アスキー・メディアワークス 2009年10月