SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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勇者リンの伝説 Lv.3 七つの球を探し求めて俺たちの学園祭がカオス。

[著者:琴平稜/イラスト:karory/富士見ファンタジア文庫]★★★

 ユースタシア学園最大の祭典『獅子王祭』。その
開催中に正体不明の魔女が現れ、何故かカイ達を標
的にして「学園内に七つの封魔球をばら撒いた。学
園祭終了までに回収しないと魔物が開放されて楽し
い時間が潰れちゃうよ」と言い放ちました。強制的
に魔女の陰謀を聞かされてしまったカイ達は、学園
祭のイベントを満喫する暇も無く、七つの封魔球を
探すべく駆けずり回る羽目になってしまいます。
 とは言え、展開としては各種イベントを渡り歩く
事になるので、望んだ楽しみ方ではないですが満喫
はしてたんじゃないかと思います。ちなみにカイと
リンの助っ人でニーナとジルが初っ端から参戦して
いるので、全体的な変態濃度がかなりきつくなって
ます。誰かこのダメな大人の暴挙を止めて下さい。
 封魔球ひとつ探す度に色んなイベントで騒動起こ
して変人っぷりを見せ付けていて、思わず吹き出し
てしまいそうな所も沢山ありました。最後はリンの
活躍でちょっと良い話で収めるのも、カイが勇者課
程への転科を棒に振るのも恒例になりましたね。
 今回は妙に濃いキャラが多過ぎだったせいか、リ
ンが目立たない地味なアホの娘になってた気がしま
す。可愛さでも性別明かしたクロトの方が圧倒的で
したし。次はもっと弾けて欲しいなと思いました。

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