[著者:三田誠/イラスト:ゆーげん/角川スニーカー文庫]★★

- 作者: 三田誠,ゆーげん
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/09/28
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (5件) を見る
シリーズ第6巻。灰岡ジン&ウーと空隼人再登場 の回。前に馳郎と戦った時から、敵ながらその生き 様に心惹かれる存在のジンでしたが、今回は更に影 響を受けた者を惹き付ける存在感が際立ってました ね。惹き付けられたのは主に隼人なのですが、彼は 馳郎と戦った時とは随分印象が違って見えました。 馳郎に敗れてからジンと出逢って行動を共にして、 隼人の心にも色々と変化があったんでしょうね。 今回の見所のひとつは、馳郎とジンの二人の“王 の資質”を持つ存在の対比が描かれた事です。白翁 を継いだ馳郎と、候補者でありながら継がなかった ジンと、全く逆の立場で同じ資質を持つ二人は何か お互い惹き合うものを持っているのかも知れません ね。今回は偶々利害が一致して共闘態勢を取ってま したが、性格的に相容れる事は無さそうなので、ぶ つかり合う方が似合ってる気もします。今後二人が 敵対関係になるかどうかはまだ分かりませんけど。 馳郎が白鳳六家の重要人物達と関わって行く事で、 漠然としていた彼の進むべき道が明確になるような、 そんな予感もあります。ただ、今はリコと北斗の行 方が気掛かりです。どうなっちゃったんでしょう? 既刊感想:1、2、3、4、5