［著者：スズキヒサシ／イラスト：瑠奈璃亜／ＭＦ文庫Ｊ］★★
トレイラーに洗脳されて敵となっていた、六の兄
・十が元に戻って魔法学院に帰って来ました。六の
話を全く聞き入れない冷酷なイメージが強くて「大
丈夫かな？」と心配してましたが、本当に洗脳され
てただけでしたね。妹思いの優しいお兄さんであり、
低レベルの武には習得が困難な“ドライブ”の魔法
修行の相手を快く引き受けてくれる頼れる先輩であ
り、嫌な印象が全て払拭されて良かった。また洗脳
されて敵になったりしない事を願いたいものです。
今回は、武が扱う魔剣・トワイライトにまつわる
お話。トワイライトに悪い予知夢を見させられ、更
に寝ている間に魔力を吸われている状況に立ち向か
います。……が、それより何より前のトワイライト
の所持者にはびっくりしました。何の前触れも無く
いきなり重大な事実をぶち込まれた感じでしたよ。
この事を知って、武が頑なにトワイライト所持に
拘る理由が何となく分かった気がしました。無意識
の内に前所持者を感じているのかも知れません（何
せ他人じゃないですから）。次は武と月光と家族関
係について、更に深く踏み込んで行きそうです。
既刊感想：Ｉ、II、III
