SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

いでおろーぐ!

[著者:椎田十三/イラスト:憂姫はぐれ電撃文庫]★★

 第21回電撃小説大賞『銀賞』受賞作。
 たとえどんな活動であれ、異性と二人きりで放課
後の部活動を謳歌している時点で、更に仲間達と楽
しくやっている時点で、既にリア充とは言えないだ
ろうか? 主人公の高砂はそれを理解している上で
矛盾した態度を取り、領家薫が恋愛リア充に目覚め
るのを阻止してるから「面倒臭い」となります。
 素直に受け入れりゃ楽になれるのにね、と思いな
がらもそうならないから面白い。面倒臭い所がクセ
になる。高砂自身どうしたいのか分からず混乱して
ましたが、こっちも「一体どうしたいんだよお前は」
状態で、そんなのも含めて反恋愛活動は見ていて楽
しかったです。傍からそんな風に見えてるって事は、
紛れもなく“リア充”って事なんだけどなあ。