[著者:柳野かなた/イラスト:輪くすさが/オーバーラップ文庫]★★
最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫)
- 作者: 柳野かなた,輪くすさが
- 出版社/メーカー: オーバーラップ
- 発売日: 2016/03/24
- メディア: 文庫
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「ちゃんと生きて、そして死ぬ」。終盤のウィル のこの台詞が深く胸に染み入りました。自分自身に 放ったものでもあると同時に、育ての親でもある不 死者達へ“そうあって欲しい”と向けられた彼の願 望でもあったのかなと。そんな風に思いました。 ウィルに語れない事実はずっと気になっていて、 でもそれが明かされた時には、今のまま和気藹々と した平穏な日常ではいられなくなるんじゃないだろ うか? ウィルにとって前に進む為の大事な話であ っても良い話とは限らないので、明かして欲しいよ うな伏せていて欲しいような妙な気持ちでしたね。 「ちゃんと生きて、そして死ぬ」。全うした大切 な人達の名を背負うウィルの姿に涙が滲みました。