SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦

[著者:細音啓/イラスト:猫鍋蒼/富士見ファンタジア文庫]★★

 三度目の再会で、必ず出逢える確信を抱いての行
動って凄くないですか? しかもイスカとアリス、
お互いにです。二度目の再会で偶然にしては出来過
ぎていましたが、こうして根拠が無くとも当人同士
で感じ合えているのを見せ付けられると、出逢うべ
くして出逢ったのだと納得させられてしまいます。
 二人の視線は同じ方向を見ているのに、周囲の状
況がそうする事を許さない。敵対している二国間が
こんな現状ではねえ、個人の感情なんか軽く消し飛
ばされて無かったことにされてしまいそうです。
 親密になるまでの近付き方が急速だった為、逆に
想い合っていても引き裂かれるような不吉な未来し
か描けなくて……この先どうなるんでしょうね。