SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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たったひとつの冴えた殺りかた

[著者:三条ツバメ/イラスト:赤井てら/HJ文庫]★

たったひとつの冴えた殺りかた (HJ文庫)

たったひとつの冴えた殺りかた (HJ文庫)

 その『異能』って一体何処から出て来た? と疑
問を抱かずにはいられない程、販売されている異能
力の出自について殆ど触れられていない所に、物凄
い違和感を覚えました。説明と言ったら“大企業が
突然『異能』を販売しますと発表した”とか、これ
だけですよ。じゃあ大企業は一体どうやって多種多
様な『異能』を手に入れたの? って話にならない
ですかね? 異能の根源がまるで考え無しのまま放
り込まれた感じで、何かスッキリしませんでした。
 その上適正審査は厳格な癖に販売審査は大甘とか、
そりゃ滞納者も後を絶ちませんわ。アイビスは無能
上司でしかなく、他のメンバーは見せ場もなし。ノ
ーマンの独壇場だけでは全然物足りませんでした。