
- 作者: 瑞智士記,和遥キナ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/07/29
- メディア: 文庫
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茉莉が原因不明のまま消失した事に対して、崇希
と同調して「何故?」を追っている時間が一番楽し
めていたのかも知れません。何でしょうね、この終
わりを迎えた筈なのに、どうにもスッキリさせて貰
えないもやもやした感覚が残る微妙さってのは。
崇希に備わっていると思われたものが、実は茉莉
の方にこそ備わっていて、彼女が行使するのに引き
摺られるように崇希にもそれが出来るようになった
って事なんでしょうか? あえて曖昧な表現で仕上
げているように感じられましたが、崇希の“思いの
強さ”で実現したものだと捉えるべきなのでしょう
かね。ただ、過去を変えても未来には向かってくれ
なかったので、結局そこが不満だったのかなあ。