[著者:三萩せんや/イラスト:三弥カズトモ/角川スニーカー文庫]★★

拝啓、最果ての勇者様へ ~竜王の姫とめぐる旅~ (角川スニーカー文庫)
- 作者: 三萩せんや,三弥カズトモ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/02/01
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
初っ端からエグい場面に遭遇してしまって、それ がまた身構えもしない内から不意打ちの如く飛び込 んで来たもんで、取り乱し方が半端なかったです。 アルノスのポストマン業務を通じて最も明確に映 ったのは、人間と魔族の確執の火種は戦争が終結し てなお相当根深く残っていると言う事。どんな風に 情勢が変化したのかまでは詳しく語られていません でしたが、手を取り合って共存するような、エリヤ が描く理想には残念ながら程遠い現実でしたね。 アルノスとエリヤの関係性は、その理想が形にな ったものなのかなと思ったりしました。ただ、アル ノスはまだ魔族殲滅の密命と聖剣を完全に手放した わけではなく、その辺りの影響が気になる所です。