SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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友人キャラの俺がモテまくるわけないだろ? 2

[著者:世界一/イラスト:トマリ/オーバーラップ文庫]★★★

『ニセモノ』意識で接しているのは優児だけ
 多分、おそらくは。冬華の振る舞いに関しては、もう“周囲の目を欺くために恋人のフリで演技している”ようには全く見えなくなっているので。なんか、こうなってしまったそもそもの切っ掛けを忘れつつある。

疎遠だった思い出の中の幼馴染は強い
 誰の事とは言いませんが。本人は必死で隠し通そうとしていてもバレバレなわけですが。いや、でも好意は丸分かりながら奇妙な接し方をしているのは謎だったので、その理由を知ってようやく納得出来ました。

ゆう君とナツオ
 終盤の夏奈の独白、からの告白は、胸を締め付けられるような切なさで満ち溢れていて、無性に転げ回りたくなってしまいましたよ。贔屓で応援したいなあ、と思いながらも優児の返事に込められた気持ちも凄く良く分かるんんだよなあ。

ニセモノがホンモノに変わる日は?
 冬華がハッキリ偽りのない想いを伝えるのが先か、優児が冬華に本当の恋愛感情を抱くのが先か。後者は全くそうなる想像が浮かびませんが、変えられなければ現状を変えて進む事は出来ないでしょう。

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