[著者:珪素/イラスト:クレタ/電撃の新文芸]★★★
“ごった煮”感
良い意味で、色々まぜこぜ、がしっくりと噛み合っている。異世界転移、勇者と魔王、一つの国家と独立した反乱国家との戦争、強者達のバトルロイヤル、などなど。見所多彩で目移りする程に面白い。柳生新陰流の後継者
柳の剣のソウジロウ。日本国からの異世界転移者で、初っ端からもろに主人公な雰囲気出しまくりでしたが、実は“主役の内の一人”に過ぎず、勇者候補の主役は他にも色々で、まだソウジロウ一人だけ突出はしていない。『本物の魔王』と『本物の勇者』
作中でも触れられていましたが、どちらの存在も、その実態は誰も掴めていない。だから勇者を確定させようって話になっているわけですが。物語の大きな謎の一つ、後々解かれて行く事になるんでしょうか。本番はここから
強者を絞り込む為のふるい落とし、勇者選定戦の予選。と、明確に定められたものではないけれど、結果的には「そう言われれば」と納得の展開、結末でした。しかし、これだけ派手やらかしたのに、まだ全員出揃ってないとは……。異修羅I 新魔王戦争
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珪素/クレタ KADOKAWA 2019年09月17日