SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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Unnamed Memory III 永遠を誓いし果て

[著者:古宮九時/イラスト:chibi/電撃の新文芸]★★★

“絶対に結ばれない呪い”にでもかかってるんじゃないのか
 まあそんな事実は無いんですけど。言わずにはいられないこの気持ち。だって、ようやく枷が外れたオスカーとティナーシャの関係をニヤニヤしながら追っていたのに……と言った結末だったもんで。変な声出して無性に叫びたくなりました。

オスカーの呪い
 『誰が?』『何故?』の部分は、言われてみれば確かに明かされておらず、「まあ解かれたからいいか」で安堵し切っていた油断もあったかも知れず。作為的に仕組まれたような臭いも随所で感じられていたものの、その辺りもまだ謎が多いですよね。

閉幕と新たな開幕
 次巻より、その謎とされているオスカーの呪いを含め、今度はオスカー側の様子が描かれて行くそうで。正直最後に“もやもや”っとしたのも残ったんですが、どんな形であっても、辿った先に幸せな結末が待っていると願いたいです。

既刊感想:II