[著者:天乃聖樹/イラスト:kakao/GA文庫]★★
良い面もダメな面も含めて久遠の魅力が満載
神里久遠の回。他の同居人を全て一旦横に置いて、ほぼ結人と久遠の空間、二人だけの“うまく交わらない”コミュニケーション。久遠の為だけに用意されたと言っても過言ではない展開。それだけ、久遠の性格、性癖、自身が抱える事情など、彼女の魅力が目一杯描かれていました。人の話を聞かなさ過ぎで己の妄想に浸り過ぎ
しかし、久遠の問答無用で『世の男は全て死すべき敵』みたいな態度には、さすがに結人でなくと辟易させられる。相変わらず「人の話聞けよ」の連続だったし。何か事情を抱えてるのは薄々感じていたので、それがハッキリ表に出るまでの辛抱かな? とは思ってましたけどね。感情変化が極端過ぎるのも考えものかも知れないが……
事情を把握出来た所で「そりゃ男に対する認識も歪むわ」となって、それまでの久遠の結人への凶行奇行も理解出来ました。まあ問題が解消しても、結人にとって久遠が『面倒な相手』なのは変わりませんでしたけど、忌避嫌悪感情から180度転換したのだから良かったのかな。既刊感想:1
ノラネコ彼女を餌付けしたい2
posted with ヨメレバ
天乃聖樹/kakao SBクリエイティブ 2020年03月14日