[著者:糸森環/イラスト:冬臣/ウィングス文庫]★★
彼の事が気になる
ちょっと読んでいて思ったのは、ヴィクトールの『個人情報』って、意外と覗かせて貰えなかったなあって。性癖なんかは、杏が付き合わされていて辟易する程丁寧に描かれていたと言うのに。彼の過去に一体何があってこうなったんだ? 気になる……。
古き良きモノには怪異がまとう?
本来謎を解き明かすつもりなんて無かった筈なのに、何故か気付けば探偵推理めいた事をやってるヴィクトールと杏。なんか霊感無しと霊感持ちでサッパリ噛み合ってなさそうに見えて、気付けばしっくり馬が合っている。普段の絡みも『デコボコ』なんだけど、そんなやり取りも見ていて微笑ましい。
真逆な二人
『霊障』が『全く視えない人』と、ハッキリ『視える人』との関係性。視点の違いを互いに補いながら、次も名コンビ(迷コンビ?)ぶりを発揮して欲しいですよね。