[著者:永松洸志/イラスト:手島nari。/富士見ファンタジア文庫]★★
第32回ファンタジア大賞『金賞』受賞作
恋人に裏切られ心身共に傷付いた姫騎士シーナ。その場に居合わせた為に、仕方なく彼女を介抱する事になった魔王アルヴィス。闇堕ちさせて意のままに……と目論むも、シーナの卓越した統率力により魔王軍の実権を握られてしまう。魔王の実権、果たしてどう取り戻す?対岸から眺めてるだけじゃ分からない事
なんか妙に親近感が沸く庶民派魔族たち。主な魔王配下のオーク達は知能も理性もある存在で、『くっころ展開』にはならない。相手の立場になってみないと分からない事もある。まさかオーク達に諭されるとは……興味深い体験でした。わくわく魔王軍再建計画
本題はだらけ切った魔王軍の立て直し。そこで沸き上がる、急ぎ気味なシーナと気楽にやりたいアルヴィスとの意見の相違による衝突など。龍族と人間族とのごたごたはあったけど、基本割と平和的かつ楽しい雰囲気で眺められていたかな。永松 洸志/手島 nari。 KADOKAWA 2020年04月17日