SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

吸血鬼は僕のために姉になる

[著者:景詠一/イラスト:みきさい/ダッシュエックス文庫]★★

吸血鬼お姉さんと僕
 吸血鬼のセナさんが、やたらとお姉さんキャラで日向に迫っている様子を見て、始めの頃はコメディっぽい展開になるのかと思ってましたけど。実際にはシリアス寄りで、何となくしっとりとした空気が感じられました。『幻想種』『虚構種』などの人外の存在もあってか、どこか現実離れした幻想的な雰囲気で、その辺りの描写がとても印象に残りました。

幼馴染みと親友と僕と『幻想種』の関係
 日向の数少ない友達の内、幼馴染みの心音と腐れ縁の佐伯と。日向の『波野の血』が引き寄せたと考えると、二人共『そう言う事』だったのにも納得ですね。でも日向って、今後もそう言う人達としか深い付き合いが出来ない? まあセナを始め大いに好かれているようなので、それでも問題無いのかな?