[著者:五示正司/イラスト:榎丸さく/オーバーラップ文庫]★★
調子こいたポーズで本心をひたすら伏せるタイプ
相変わらずタラタラとおちゃらけた一人語りですが、どこか本音を取り繕っている態度なんですよね。ほんの一瞬、微かに垣間見せる本心。同級生を自らの手で殺めた事と二つの村を救えなかった事に対する重荷と悔恨と自責の念と、逃げるような避けるような自衛策的な振る舞いが“これ”なのかなと。何もかもを請け負わせてしまう状況が女子達の悩み所
生産職からダンジョン攻略まで、一手に背負うその姿は『異世界版社畜』みたいな様相。まあ遥自ら率先して「やりたいから好きでやっている」だけの事ですが。でも、特に周囲の女子達は歪んだ異常性を肌で感じているから、悪ノリに付き合っているようでいて実は不安なわけですよ。簡単に精神病む事は無いと思いますが、心配の種ではありますね。ひとりぼっちの異世界攻略 life.4 王女よ偽迷宮に散れ
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五示正司/榎丸さく オーバーラップ 2020年05月25日