[著者:望公太/イラスト:ぎうにう/電撃文庫]★★★
母娘
綾子が巧に対して『受け身過ぎる』所や、彼の出方を待ってばかりで自分の本心をはぐらかしてしまう所。一番身近な娘の美羽に完全に見抜かれてました。綾子に物申したい気持ちになるのも当然か。結局『母をけしかけるのが目的』とあっさり巧にバラしてましたが、美羽の巧に対する『想い』だけは、なかなか掴ませてくれませんでしたね。母と兄と私
つまり、実は美羽は『巧への恋心』を長年心の奥底に秘めていたのか? それとも、そんなものは全然なくて『家族として』綾子と巧の成就を心から願っているのか? ここに深く関連する、巧と美羽の過去の絵に秘められた『約束』のエピソードの真相は、本当に見せ方が上手いなあって思いました。娘じゃなくて私が好きなの!?(3)
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望 公太/ぎうにう KADOKAWA 2020年09月10日